第3話 (捲簾)
「捲簾!」
人通りもない、朝の飲屋街。
車に乗り込もうとする俺に、天蓬が小走りに近寄る。
「悟浄の居場所を聞き出すだけであそこまでしなくても!
やり方が過激すぎます。」
ぎゃあぎゃあうるせえから黙らせようと眉間に銃口つきつけた。
「あ?お前がチンタラ丁寧に聞いてっから
俺が聞き出してやったんだぞ。誰に向かってモノ言ってんの?」
鷭里という、八戒がよく使っていた情報屋が
悟浄とも親しくしていたって言うから
まずはそいつが入り浸ってる
飲屋街の裏路地にある、小さな飲み屋に行った。
しかしこいつ、チンピラの癖に「只じゃ教えらんねえ」とか
グズグズ抜かすから、手っ取り早くマシンガンぶっ放して
強制的に吐かせただけなのにこれだ。
確かに店は無茶苦茶になったが、早朝で客なんか人っこ一人おらず
誰も、鷭里すら怪我させてない。穏便にやったつもりだけど。
天蓬は黙るどころか、こめかみに青筋を浮かせて拳銃を払いのけた。
「貴方こそ誰に向けて拳銃向けてるんです。
滅茶苦茶な人だとは思ってましたけど、
仲間に銃口向けるような愚かな方だとは知りませんでしたよ。」
事前に読んだ資料に『直情型』とは書かれてたが
拳銃向けただけてこのキレっぷりとは大したもんだ。
まあそれだけが原因じゃねえだろうけど。
相当苛立っているらしく大きな目が鋭く俺を睨む。
面白くなってきた。もっとえぐってやりたくなるじゃねえか。
「まーまー落ち着けよ。
手塩に掛けて育てた部下にサクッと裏切られちゃって
プライドボロボロなのは分かるけどさあ。」
天蓬が凄みをましてもっと睨む。
「相当可愛がってたのになあ。秘めた恋心ってやつ?
任務では体はって抱いて抱かれて何でも情報聞き出すくせに、
好きな部下には健気に手も出さねえで。」
天蓬が唇を噛む。
この美人顔にして、この歳で異例の上級職だ。
そういう噂は事欠かないが、このキレっぷりからすると
本当なんだろう。次の瞬間。天蓬の拳が飛んで来た。
が、いなして手をひねり上げる。
「っぁ・・・!!!」
反射神経は悪くないがそんな細っこい腕じゃあ
俺に手向かうなんぞ10年早えよ。
「だから何だって言うんです・・・?」
手を後ろにひねられてるにも関わらず、
まだものすごい目で俺を睨みつける。
「良いねえお前のその目。
俺、お前のキレた顔見てるとすげえ勃つわ。」
「ちょ・・・や・・・!」
そう言って後ろから腰を抱くと、俺自身の熱が
天蓬にも分かったらしく、身を捩って抵抗した。
天蓬の体をぎゅっと車に押し付けて自由を奪うと
片手で天蓬のファスナーを下げ、中のモノをぎゅっと握る。
「八戒のさ、ココ、ずっとこうしたかったんじゃない?
それともあんたが八戒にこうされたかった?」
そう言って耳たぶを軽く噛むと甘い吐息が漏れた。
「何、バカな事、言って・・・んっ」
そのまま上下に扱いていくと、そこは素直に熱を持って
硬く変化していく。
「あ・・・ぅ・・・ん・・・!」
強く扱き上げて追い立てると、ぬちゃぬちゃと
音が上がるまでに濡れてきた。
「なあ。今ここでヤらねえ?
あんただってそんなに頭に血上ったまま仕事できねえだろ。
ここで一発ヌイとけよ。」
「も・・・ぁ・・・好きに、しなさい。
ここまで来たら、止める方が、キツい、ですって。」
「くく・・・そう来なくちゃ。」
ランクルの後部座席に2人、なだれ込むと、天蓬のスラックスと下着を一気に脱がした。
腹につくくらい反ったそこから露が溢れて、後ろまで伝っている。
その後ろに指を入れると、びくりと天蓬の体が震えた。
「んっ・・・さっさと、済ませて、くださいよ。」
「じゃ、仰せの通りに。」
ここまで高ぶった体には、さすがに指1本では足りないようだが
あまり慣らしていないそこは案の定キツく、それでも奥まで
キリキリと挿入すれば、さっきまでの怒りの形相は消え失せ、
体が感じるままに悦楽の表情を浮かべ甘い声を漏らして喘いだ。
「あぁ!!やめ・・・キツい・・・あっ!」
「早くしろっつったの、お前、じゃん。
俺は、すげえ、いいけど。
なあ、想像してみろよ、八戒にもこのくらい
キツくしてもらいたかった?」
「っ・・・!」
そう言った途端、頬は赤く染まり
下はぎゅうぎゅうと俺自身を締め付けてくる。
なんつー素直な体。
「ほら、こことか、こうして欲しかったんじゃない?
八戒に犯られてると思って、もっと良い顔してみろよ。」
「あっ・・・んっ・・・ああ!」
激しくピストンさせると俺の腹の下で
天蓬のそれがヒクつくのが分かる。
そろそろ限界だろう。
「ほら、イキな。ここ、八戒に弄られてると思ってさ。」
「しつこい、ですよ・・・あぁ!」
先端の割れ目をぐりぐりと弄ってやると
白い液が手の中に放出され、びくんびくんと体を揺らした。
「・・・いやな、男」
射精の余韻で息を切らしながら、潤んだ目で睨んで
憎々しげに吐き捨てる。その目も、たまらない。
「・・・だろ?・・・っ」
ああ、この男の目の前で、八戒殺したらどうなるだろう。
そんなことをチラッと考えたら、俺もイッてしまった。
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私の中でどうしても「捲簾=黒ランドクルーザー」なのです