助けて 嫌なものが来てしまうから
頭の中真っ白にさせて
最近の八戒はどんどんひどくなっていく一方だ。
幻聴に狂って怯えて苦悶して持ち直したと思いきややっぱり狂っての繰り返し。
覇気が無いし声もか細く存在すら主張しない。
三蔵や悟空がうちにくると賑やかになるもんだから
存在が霞んで居るか居ないか分からなくなるくらいだ。
一度死のうとした人生を生きてるんだから。
傍から見ても死んだ方が楽だと思えるような人生を。
それとどう付き合うか全力で苦しみながら悩み抜くのが
目下八戒のライフワークと化してる。
そうしてどうにもならなくなった時は。
八戒は俺を求める。
だから抱く。
「んん・・・っ」
今日何度目かの挿入を果たすと、八戒は俺の腰を掴んだ手にぐっと力を入れ
もっと深く、と無言でせがんだ。指が食い込んで痛いくらいに。
午後の暖かい日の光が部屋に差し込んで、
欲に落ちた体が隅々まで露になる。
シーツは汗だか精液だか分からない液でどろどろ。
引きつれた腹の傷跡に、何度となく吐き出した精液がねっとりとついている。
そして普段の八戒とは逆にそそり立って主張してる八戒のそれ。
また俺のを銜え込んだそこは、何度となく出し入れしたせいで赤く大分熱を持っている。
幸い先に出した精液が潤滑液となっていて、ぐっと奥へ入れて引き抜くと
白濁した液がとぷ、と溢れた。
昼前にのろのろ起きて飯を食ってたら「お願い」とせがまれて
またベッドに戻ることになった。
もう何時間こうしてる?もう体は限界だろうに。
それでもいつも通り、八戒はぎゅっと目を瞑ってセックスに集中してる。
望み通り八戒の体を折り曲げて、より深く挿入してやる。
ひらすらセックスに没頭する八戒は恥じ入る事も無く
体が求めるままに足を俺の腰に絡ませてくる。
「あぁ・・・あ・・・!」
八戒の声が大きくなる。そろそろかな。俺も腰を速めてイク
タイミングを合わせにかかる。
「・・・あ!」
ぎゅっと瞑ったままの目。
どんなに快楽を共にしても一緒にイこうとも俺らの視線は交わる事はない。
指が白くなる程ぎゅっとシーツを握ったままの手には
俺の指を絡ませることもできない。
今お前の中に誰がいんの。俺が入る余地はねえの?