第7話
いつものように二人してベッドに横になると
八戒が手を滑らせて俺のタンクトップを捲り上げてきた。
「ん?何?」
十数センチ先には不安げな八戒の翠の瞳。
八戒がうちに来たあの日以来、こうして寝るのが日課になって
今日も八戒は俺の腕の中にいる。
「いつも悟浄にこうしてもらって・・・・
何かお礼しないと、と思って。」
「それで?」
「本当に僕なら大丈夫ですから。
何しても良いんですよ?」
「したい、ってこと?お誘いですか。」
冗談半分で笑って言うと、頬を赤くした八戒は
上目遣いで俺を見つめる。
そんな目で俺を見んな。頼むから。
あの日。突然泣き出したこいつを
抱きしめてやるしかできなかった。
俺から言葉で言ってやれることなんてなんもない。
それでもこうして毎晩一緒に寝たり
冗談言ったり本買ってやったり。
そんなんだけでも虚ろで不安定だった八戒の表情が
緩んで小さく笑ってくれるようになれば
うぬぼれ半分の嬉しさが湧いてきて
もっと笑わねえかなとか話してえなとか
考えてる自分がいる。
この状況。かなりハマっちまったんじゃなかろうか。
「不安で怖いんです。何かしてないと。
愛玩は愛されなければ価値はない。存在してる意味はないから・・・
して欲しい事、ないですか?
なんでもしますから・・・悟浄が言う事なら・・・ん」
また暴走しそうな八戒の言葉をキスで打ち切った。
「俺はお前の事好きだからお前としたいけどさ。
それでお前は本当にいいの?」
何ガラにもないこと言ってんだろ俺。
自分で言っといて顔が熱くなった。
「僕も悟浄のこと、好きですよ。だから大丈夫。」
小さく微笑んで八戒が言った。
ああその顔、やばい。
「分かった。じゃあお前は何もしなくていいから。
じっとしてて。」
「はい。」
大丈夫です、と言ったくせに八戒の体は緊張でこわばり固くなってる。
八戒はベッドの上で正座して、両手を前でぎゅっと握った。
ここまで固くなるとおかしくなって、
とても愛しくなって、俺は笑った。
ガチガチになってる八戒にキス。
今までの触れるだけのキスじゃなくて、
舌と唇で優しく八戒の唇を愛撫する。
キスしてる方が気持ちイイってどういうことだろ。
こいつの唇は信じられないくらい柔らかい。
唇から耳、首筋、鎖骨へと丁寧に舌を這わせると
ガチガチだった体の力が徐々に抜けて
息も荒くなっていく。
「は・・・ごじょう、もう、」
ぐらり、と倒れそうになる八戒を支えながら、
ゆっくり押し倒した。
ボタンをひとつひとつゆっくり外す。
露になった白い肌にこれ以上ないくらい丁寧に唇を落としていく。
滑らかな肌もざらついた傷跡も。
敏感なところは周りからゆっくり攻めて。
傷の跡があるところは特にゆっくり。やさしく。
「こんなの、初めて・・・です。ただ・・・されてるだけなのに、こんなに・・・」
「気持ちいい?」
「体が、溶ける、みたい・・・あ」
八戒の味、八戒の形、八戒の喘ぎ、八戒のすべて、
全部知りたくて、体の隅々まで時間をかけて舌を這わせた。
ああ、本当にやばい。
体を味わうごとに気持ちが高ぶっていく。
好きすぎてどうにかなりそうだ。
「っあ・・・」
一番最後残していたに八戒の×××へと舌を這わせると
八戒は弓なりに背中を反らせた。
先端から漏れた蜜を絡めとるように、舌で根元から愛撫する。
「ごじょう、・・・あ!」
くびれ、先端、割れ目へと舌先を這わせ
何度か口で扱き上げるとほどなく絶頂に達した。
口の中でどくどくと脈打つ八戒の×××を感じながら
全部あますことなく味わう。
ああ、本当やばい。
「どお?これが好きな奴とする本当のセックス。」
×××から唇を離して、八戒の顔を覗き込むと
射精の余韻でまだ息が荒い八戒は言葉を返す代わりに
満面の笑みを浮かべている。
やばい。その顔、反則だろ。
「じゃあ、今度は、悟浄に。」
息があがったまま俺を引き寄せてキス。
こいつの柔らかすぎる唇で
今まで俺が八戒にしたようなことを
俺にするんですか。
本当やばいから。
ほらまたそうやって笑う。
もっと笑えよ。
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1部完結。たしか6話で「八戒は周りを狂わす」と書いた気がしますが
オチで悟浄が狂いました。(笑)